Archi-Net Design LLC
アーキネットデザイン合同会社
企画型住宅1.5階建て住宅
シンプルな木と漆喰の家
04 ベーシックタイプ 都市型2階建て(ロ準耐火建築物)
「都内防火地域に建つ、準耐火構造の木の家」(1、5階建て住宅No24)
この家が、第1号が2009年に完成してから24棟目になります。
木組みを表しにした準耐火木造住宅のとても貴重な事例紹介です。この敷地は、都内防火地域なので2階建てでも準耐火構造にしなければなりません。通常準耐火構造とは柱や梁などの木組みに耐火被覆をしなければなりませんので、木組みは見えないようになってしまいます。しかし、木組みを耐火被覆すると、コストが高くなるだけでなく木が呼吸できなくなり建物の耐久性が損なわれます。そこで私は、木組みを表しにできる方法を提案し設計しました。しかし、この建て方は前例がなくほとんどの検査機関で審査を断られ、区役所の建築指導課でも断られる始末。幸い最大手の某検査機関だけが審査をしてくれて無事確認申請が下りました。
この建て方はほとんど知られていませんが、本来の木の家の良さを保ちつつ耐火性能が高い上に、建蔽率の割増しのボーナスもあるので、都内に建てる方にはオススメです。さらに、外壁も板張りが可能です。特に焼杉は防火サイディングよりも安価で、塗装しないのでメンテナンスもほとんどありません。ちなみに、内装は、木組みだけでなく天井も表しで、漆喰との組み合わせで調湿性の高い室内環境が実現されています。木と漆喰の家は夏涼しく快適です。
写真1:2階リビングです。屋根は防火仕様として表しではなく漆喰塗りになります。
写真2:2階ダイニングとキッチンです。右に見えるのはロフト部分の柱梁ですがこれらは耐火被覆なしで表しです。
写真3:外壁は耐火構造の上に焼杉張りしました。
写真4:玄関は明かり取りのため吹き抜けにしましたが、ここも柱と梁はそのまま表しです。
写真5:玄関吹き抜けの見上げです。
写真6:2階の床は杉厚板仕上げで1階の天井を兼ねています。これは1、5階建て住宅の基本仕様ですので防火仕様でも変わりません。
写真7:2階からロフト増築予定の空間を見る。

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